汝の勝利は何処にありや!

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今日はおかあさんコーラスの関東支部大会(@習志野)で、マエストロ、織田先生、斎藤先生はお休み。服部先生、北野先生、白井先生(発声ご指導)のご指導での練習であった。

 

練習に先だって、先日(6/29)の合唱祭の演奏の録音CDを全員で聴いた。当日の講師の先生方の講評でも、他団体からのメッセージでも凄く褒めていただいており、「良い演奏ができたのだ!」と、内心、鼻高々で聴いた。

ところが、である。「ええっ!、何これ~?!」と言うところが彼方此方にあり、チョッと良い演奏と言うのは、やや憚られる感じ。あちこち荒っぽかったり、もう一つ上がり切らない、幅のあり過ぎる音程等々…、これで天国を思わせるのだろうか…?、指揮とピアノ伴奏は間違いなく素晴らしいのに、合唱はイマイチ…、皆のなかにも少しざわめきが起きた。 すると服部先生よりお言葉。

「ふつう、コンサート会場で、楽譜広げて他人の演奏を聴かないよね。皆は()を熟知していて自分の演奏を聴いてるから、あぁ~、とか、おぉ~とか溜息が出てるけど、通常、聴いている人は、一緒に興奮する。だからああは聴こえない(もちろんああも聴こえるけど)。

だから、反省するべき処は多々あるけれども、そうがっかりすることは無い。事実、北野先生は会場で聴いてみえて、『流れがすごく良くて、良い演奏でした。』と仰ってたし、著名な先生方も皆、褒めてくださっている。

皆は松村先生と練習でやったことを100%出したい、と思ってステージに上がったわけだけど、それが100%出せなかったとしても、それはあたりまえのこと。 まだ6月が終わったところで、本番は来年4月。これからカップリングの曲が決まって、いろいろプレッシャーも増えてくるけど、本番で100%を目指して頑張りましょう!(Oh!)」

【先生、お優しい! 元気をいただきました。ありがとうございます!】

 

そして練習は先週に続き、ドイツ・レクイエム第6楽章、「最後のラッパ」の奥義が告げられるところ~神への賛美の大フーガの前 までの音取りであった。

(個人的には、とても好きな箇所で、特に「死よ、汝の棘は何処にありや! 地獄よ、汝の勝利は何処にありや!」と、詰問というか、全否定により生の勝利を謳うくだりは、歌っていて涙が出てくる。)

とても丁寧に、じっくりとご指導いただいた。

ドイツ語の発音、音程、強調すべき言葉・リズム、歌い方、歌の表情等々…を、1パートづつ、あるいは女声で、男声で、内声で、外声で、また全パートで、確認していかれた。

 そのなかで、一番印象深かったご指導は、まさにその「死よ、汝の棘は…勝利は何処にありや!」(練習記号E)のくだりで、次のように説明(楽譜の解析)をして下さった。

 

Tod あるいはHölle との呼びかけ(オクターブユニゾン・拍頭)の前のアウフタクトで

オケ(伴奏)が、その音と同じ音(又はオクターブユニゾン)で、本当に刺さる棘のように1拍弾く。

・また、wo ist dein Sieg の処では、オケ(伴奏)が(3連符で)3拍のリズムを刻む。

これらを聴きとること。

 

 

 来週は大フーガに入る予定で、多分今月末か来月初め(夏休み前?)には、全曲の音取りが終わるものと思われる。それからドイツ・レクイエムの二巡目が始まるわけだが、服部先生の仰ったとおり、本番目指して練習を積み重ねていきたい。


皆さん、頑張りましょうね。

 

 

by Sham

 

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