杭打ち

詩篇42(谷鹿)の7番。パート別に音の確認です。マエストロに初見のような状態で手ほどきをしていただくなんてもったいないと団長にお叱りを受けましたが、正直なところ私は密かにこの時間を期待していました。落とし穴にはまりがちなあいまいな音程が、ぴしぴしと交通整理されていく、マエストロのソルフェージュの杭打ち作業は本当に的確で強力なので、一度はやっていただけると予後が全然違うのですよね。ただ、本当に一回に限るということにしなくては、団長のおっしゃるとおりもったいないです。男声陣はかなり堂々と歌っていましたので、お恥ずかしい限り。次回からはきっちり復習して臨まなくては。
1番では、ブツブツ都合のいいところで息を吸っていたのでノンブレス指令があちこちに。うまくカンニングして大きいフレーズで歌うとぐっと上級になりますね。オーケストラの動きがどうなっているかにも注目。刻みに支配されるところ、軽やかに流れに乗っかっていくところ、柔らかく落ち着いて歌えるところ、必死に歌っていて聞こえていなかったけれど、きれいな旋律が流れているところ。オケの動きの変化に歌も対応していくと、これまたグレードアップした音楽になりそうです。

東京都のコンクール、聴いてきました。マエストロ率いる Combinir di corista が混声合唱の部一位金賞で全国大会出場を決めました。緻密な音楽のつくり、知的で落ち着いた音色、詩の内容がひたひたと迫ってくる言葉の捌き、ハーモニーの一体感などが素晴らしかったです。曲に集中する気迫のようなものがとても強く感じられました。東京はレベルが高いので聴き応えがあります。服部先生の合唱団も出場されていて、自由曲はコンビニさんと同じ曲があったのですが、伸びやかな明るい音色で、楽しそうに歌っている表情が印象的、好感度高かったです。初出場で銅賞を受賞されていました。

曲や状況は違うけれど、音楽に向き合う情熱を私たちも共有できるようになりたいですね。いい演奏をしたいです。

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