演奏会無事終了しました。本当にお疲れ様でした。
秋の長雨が続いていましたが、久しぶりのお天気に恵まれて、文字通り晴れの舞台を迎えました。難しいだけでなく、体力も要る大曲ということを思い知らされましたが、ソリストの素晴らしい歌声や、楽器の奏でるアンサンブルの熱い思いが立ち上るこの空間に共に立っていることが、夢のようにしあわせな時間でした。織田先生のピアノ、ヴァイオリンのソロ、ベネディクトゥス前のアンサンブル、ぞくっとさせられる場面の数々、このままお客様になってしまいたい、そんな気持ちをこらえるのも大変でした。
初の試み、P席での演奏は快感でしたね。マエストロとの距離もさほど遠く感じられず、目線が下に行くことにも思ったより違和感がありませんでした。なんといっても広々と見晴らしがいいのが気持ちいい。お客様からも丸見えですが、その分自分の責任を感じて身が引き締まりますね。
さて演奏はどうだったのでしょう。いい声のブラボーが飛んできて、拍手も温かかったのでちょっとほっとしています。男声は充実していたし、ソプラノもきれいでした。アルトの密度濃度の高い声というのは課題ですね。齋藤先生がおっしゃるように息もれしてしまう状態だと、一生懸命歌っているようでもホールに飛んでいかないのがもったいない。気持ちはみっちり入っているので、これからです。個人的には本番仕様の暗譜や楽譜の見方のつめが甘かったと反省しています。覚えたつもりになっていても、練習でいつも聞こえている他のパートが良く聞こえなかったり、指揮が懇切丁寧に合唱の面倒を見てくれるわけではないし、練習ピアノと楽器の音の勝手が違ったり。そういうときにスマートに楽譜を見ることに慣れていなくて、ソリストの歌を追っていて出遅れたり、2ページめくってしまってうろたえたり、数え損なってちょこっとフライングしたり、ごめんなさい、小さなどっきりがいろいろありました。
それにしても、へこたれずによくここまで練習してきましたよね。猛暑の夏、ハチマキして湯気の上がりそうだったマエストロの姿が思い出されます。エアコンの風避けルーフも登場しました。鮮やか!とまではいきませんでしたが、スリリングなフーガの嵐のようなアンサンブルを150人で決行する勢い、これはなかなか迫力あったのではないかと思います。
当日はたくさんの方にお世話になりました。毎回、元団員のTさんが裏方に駆けつけて、細かなことまで気配りをしてくださるのが本当に心強かったです。ほろ酔い気分の団員が帰った後も打ち上げ後の会場の片づけを黙々としてくださっていたマネージャーのSさん、準備からごみの持ち帰りまで一手に引き受けてくださるKさん、その他全部書ききれませんが、感謝感謝です。いろいろな方の気持ちの積み重ねがいい演奏会を支えているのだなと思います。長かったような、あっという間だったような、夢のような一日。また次に向かってがんばりましょう。
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