凛々しい和音

練習は終曲のアカペラ部分に飛びました。大人数のアカペラで正しい音程を保つのはなかなか難しいのですが、
和音の性格や構造など、一音一音鳴らしながら説明があり、ていねいに整えていきました。ニ長調は神様に近い自然な荘厳さ、明るい輝き。根音と5度音程をかっちりと決め、3音をそっと入れる。同じ音を歌っていても、長3度に移るときは落ち着いた響きに、短3度に移るときは明るく高く。ソプラノが低めに入らなくてはいけない場面でも、旋律に陰りが出るとおかしいときには、根音と5音のパートが高めにすれば、ソプラノはそのままで低かったことになる。理屈といえば理屈ばかりですが、和音は自然界の理(ことわり)で、理にかなっているとどれだけ素晴らしいかということがよくわかります。人の声がいろいろにアジャストできるのが、アンサンブルの面白さ。たくさん味わいたいですね。バレンボイムはピアノでクレシェンドができたとか、ベルニウスがピアノで純正調を弾けたとか、興味深いエピソードもありました。バランス、音色、第3音を色として入れようとしている意識が大切なのだとのこと。楽器では非常に高い能力を求められますが、人間の声は微調整が可能。この微妙で絶妙な感覚を鍛えたいなぁと思います。

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