5番をみっちり練習しました。この曲のテキストは「傷つけられた貴方の子は 私のために受難されたもう その苦痛を私にもわかちたまえ」というもので、決して明るかったり楽しかったりという内容ではないはずなのですが、6/8拍子のせいなのか、ちょっとダンサブルで軽快な感じがあり、和音が変わっていく様子に高揚感のようなものも味わっています。半音の幅やら調性感やらを正確にステップを踏んでいくのはとても難しいのだけれど、1小節ごとに違う世界が開けていく展開が、舞台の照明が変わっていくようで胸躍るシーンなのです。深いところにあるのは喜びなのでしょうか。
イントネーションの意識、みんなでつくるピアニシモの集中力、和音の中で色が変わる感覚、母音をつなぎ、リズムに寄り添いテンポ感を共有する、加速と音の密度、フィッシュマウスの発音などなど、マエストロの繰り出す言葉がみんなの心に留まると、魔法のような力を発揮して音楽が変わっていくのがとても楽しかったです。忘れないでやらないとね。そういえばヴォイトレの時間に斎藤先生が「妖精が使う魔法の杖は、力づくで振り下ろさないで、ふわっと魔法の粉をふりまいていく、出だしの声はそういう感じで」とおっしゃっていました。かぼちゃが馬車に変わるきらきら感、やってみたいです。6月の県の合唱祭ではこの曲を歌うということなので、みっちり練習していい曲に仕上げましょう。
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