1週間前のことをちゃんと“保存”しておくのは結構難しい。あんなに練習してだいぶよくなったのに、次の週にやっぱりうまくいかないとちょっとがっかり。とはいえ、歌うときに使う筋肉は半分不随意筋のようなものだから、合図や合いの手を入れてもらったりしてやっとできるようになったことを、自分でできるようになるには積み重ねが必要なのですよね。自分が一番最後に出るくらいのつもりで、あちこちの筋肉を引き上げておく。ここしかないタイミングが絞られていく。和音の中のどういう役割の音なのかも、だんだんにわかってくると響き方も変わる。私たちはポチッとボタンを押せば保存できる機械とは違うので、じわじわと積み重ねて確かなものになっていく過程が大事なのかもしれないですね。いい音が鳴ることも増えてきたように思います。150人分の努力が本番の日に結実したら、きっと素晴らしい演奏ができるに違いありません。息の長い体力も必要だし、じっくりと確実に取り組みましょう。
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