お楽しみ満載

メンデルスゾーンのAve Maria、とても美しい名曲なのですが、練習するたびいつも最初はテンポ感が全然合いません。大人数で8声部もあるから、ということもあるのですが、8分の6拍子というのがなかなかの曲者なのですね。上品な貴公子メンデルスゾーンが優雅にワルツでも踊っているようなイメージでおっとり構えていると全然間に合っていないですし、好きだからって好きなように歌っているとこれまたバラバラ。クレシェンドしていくときや音が高くなるとき、加速や跳躍に必要なエネルギーが加算されないので、なんとなくだらしなく遅れていく感じ。マエストロがびしびし鞭を入れてくださると、やっと間に合ってくるので、できない技ではないのですから、そろそろ自分たちでちゃんとテンポに乗っかれるようにしたいです。テンポの鍵になっている音の動きはそれぞれのパートの連携プレーになっていることもわかってきました。マエストロの血と汗と涙の編曲によって、ところどころソロパートも歌えるようになっているのでした。(楽譜で確認しておこう♪)ちゃんと歌えればお楽しみの要素が倍増するようになっています。暑いけど、きっちり歌ってしゃっきり元気になりましょう。
StabatMater の5番も8分の6拍子でした。やっぱりテンポ感の共有が必要ですね。それと、斎藤先生が発声で指摘されていた「深い音色」もとても大事だなと思いました。音を押し上げずにフォームを作ってちゃんと音程に乗っかる感覚、ここにもマエストロの魔法がピカリ。これがうまくできるだけで、音色に知性が生まれるような気がしました。みんなでコツをつかんで、頭のいい人のように歌えるといいですね。お得な情報満載の練習でした。
そうそう、次回の曲目も決定!メンデルスゾーンの讃歌(Op.52)とブラームスのNanie(Op.82)、埋葬の歌(Op.13)です。これまた傑作が並びました。楽しみですね~♪

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