呼吸

一流のオーケストラの弓の動きをブレスだと思ってみると非常に興味深い、というマエストロのお勧めで、Youtubeでベルリンフィルを探しました。大きく力強い弓使いが、輝きのある厚みのある音を生み出す様子がよくわかります。早くて複雑な動きも自由自在、歌う時のブレスのコントロールもそういうことなのですね。練習時にマエストロが大きく腕を振って下さるだけでも、私たちの息遣いは変わってきます。息がつながれば声がよく鳴るようになり、音程もよくなる。レガートにフレーズがつながり、音楽のうねりが生まれる。イメージに体がついていくので、クリコンで歌う32番や9番のような曲にはとても有効ですね。
弦楽器の弓使いといえば、私はカルテットのような室内楽が好きです。顔や目だけでなく全身を使ってアンサンブルする様子、あの楽しげな緊張感。私たちの合唱も、ワクワクするようなアンサンブルで進めたいなぁと思います。

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