今週からメンデルスゾーンの名曲「エリヤ」の再開です。本番の延期で団員募集ができることになり、きっと心残りのまま退団された方が一番に戻ってこられて、本当にうれしかったです。思わずエアーハグハグしちゃいました。
さて、5月に立派な本番を迎えていたはずの演奏はどうなっていたかというと、そんなに忘却の彼方ではなく、一応原形はとどめていましたのでほっとしました。みんなお家で復習してきたに違いありません。歌い始めてみると、ヴェルディとはやっぱり全然違います。言葉数が多いし、なんといっても壮大なドラマなので、演じる部分が多いですね。このマスクというやつは顔の表情をシャットアウトするので、もし本番がマスク着用だとかなり厳しいかなという感じがしました。早口言葉の必死な感じなんて伝わりにくいですよね。しかも早口を回そうとするとマスクがずれてくるし息苦しいし、やたら疲れました。頭痛がしてくるのは酸欠かもしれないので、気を付けないといけないですね。ざっと通すということでしたが、子音の扱いなどはたくさんご注意がありました。出だし、語尾、切り返し、強調、など普通に歌っていては落ちてしまうことばかり。みんな書き込みのあることばかりですし、やっているつもりでも録音を聞くと全然聞こえないので、相当意識しないといけないですね。体の動きでブレスを自然に合わせるという技、この一体感があちこちで波のようにできてくると歌うのも楽しくなってきます。呼吸も音程も合ってくると一段と楽しくなります。早く思い出していい本番を迎えましょう。
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