濃密な時間

ドイツレクイエム2回目の練習も、とても濃密な時間でした。調性感や和声感についての丁寧な説明に加え、ハーモニーを整えながら音のつながり、フレーズの粘りなど、1小節、いや1音ずつじっくりと積み上げられていく練習。マエストロの本気度の高さがびりびりと伝わってきます。

「エリヤ」の演奏は、確かに今までにない湘フィルの変化を感じましたが、延期ということもあり通常よりもじっくりと熟成する時間が長かったことも一つの要因ではないかと思います。「ドイツレクイエム」は演奏会まで1年しかありません。同じ会場、同じ配置でよい演奏をするためには「暗譜」は必須、最低条件なのです。「エリヤ」のように激しい民衆のセリフや早口言葉こそありませんが、重厚な内容を内面での共感を含めて音で表現しなくてはなりません。より研ぎ澄まされた耳やアンサンブルの能力が求められますね。ここからが本当に湘フィルの力が鍛えられる時なのかもしれません。これからの練習が本当に楽しみです。和音の話になると???が飛び、マエストロから「もしもし!?」と言われることのないように、ちゃんとついていきましょうね。

コメント

  1. Yuki より:

    Ich mache die Hausaufgaben von Maestro Matsumura 😅.

    エリヤの冒頭の2小節:ずーと最下音と4オクターブ上にdの音が鳴り、その間で和音が進行します。あたかも天と地の間でこれから始まる出来事を表しているようです。
    和音の進行は、
    ① d-moll(トニック)の美しい響きから始まり、
    ② 3拍目で混沌とした地上を表すかのような複雑な和音となります。
    ③ その後の第4拍では、エリヤの活躍により地上の混沌が収まる過程を示すかようにドミナントであるg-mollへと移ります。ここでは4番目の音が不安定要素として残っていますね。
    ④ そして再びトニックのd-mollとなり世の安寧を予感させます。
    ⑤そしてエリヤが登場し、d-mollの音階を歌い上げていきます。

    一方のDeutsches Requiem、合唱の初め3小節はずーとベースがfの音を支えます。
    ①まず、1小節目はトニックのF-Durで始まります。ベースとソプラノが主音を、テナーが5音を、アルトが3音を歌います。長音階なので、3音が-13.686セント(-約15分の1音)低く、5音は+1.955セント高くなります。
    ② 2小節目はF-Durに不安定要素として7番の音が加わり(F7)ます。ベースが主音が、テナーが5音、アルトが7音、ソプラノが3音を担当。ベースの主音の音高は同じなので、3音と5音の各パートは担当音に合わせて平均率からスライド。
    ③ 問題の3小節目はサブドミナントのB-Dur(B♭)です。ベースが5音、テナーとソプラノが主音、アルトが3音を担当。ベースはずーとfを歌っていて音高が不変とすると、このベースの5音が不変なので、ハーモニーとしてはテナーとソプラノの主音が音程を保つため①1.955セント低くなり、アルトの3音は(-13.686-1.955 = -15.641セント)低く歌う必要があります。この低く歌うことが安心を示すというご指導でしたね。特にソプラノでしょうー、テナーも他人事ではないですけど😅。でもそんな心の余裕はまだないです。

    Gemacht!
    宿題やりました〜

  2. 御子柴 より:

    Yukiさん、宿題ご苦労様でした。

  3. Yuki より:

    すいません。間違い2つ発見!
    皆様、楽譜を開いて間違い探ししてみません?

  4. Yuki より:

    過日投稿したエリヤとドイツレクイエムの冒頭の間違い探し、2つどころではありませんでした、すいません。勉強しようと思うこの頃です。

    まずエリヤから、、

    「エリヤの冒頭の2小節:ずーと最下音と4オクターブ上にdの音が鳴り、その間で和音が進行します。」
    → 4オクターブではなく2オクターブです。どこを見ていたのやら。

    「① d-moll(トニック)の美しい響きから始まり、 」
    → これはOK。

    「② 3拍目で混沌とした地上を表すかのような複雑な和音となります。」
    → 間違いではありませんが、4拍目も同じ音で構成されています。

    「③ その後の第4拍では、エリヤの活躍により地上の混沌が収まる過程を示すかようにドミナントであるg-mollへと移ります。ここでは4番目の音が不安定要素として残っていますね。」
    → 嘘ばっかし! 「どこに目があるの」との叱声が飛んできそう。
    まず、3拍目のところで述べたように3拍目と4拍目は同じ音の構成です、いったいどこを見ていたのやら。 そして「g-mollと4番目」と「ドミナント」は明らかな間違い。「g-mollとミ(6番目;長六度)」と「サブドミナント」ならまだましでしょうか? このg「ソ」を根音とした長六度「ミ」が減七度の音と同じ音程なので不安な感じになるのかな?と素人考えで思っていましたが、、
    この3拍目と4拍目の和音はd-mollのII7となっており(7は下付き)、不安な感じがするのはミソシ♭の減三和音を含むからとのこと(←某団員からこっそり教えてもらいました、この場を借りて御礼申し上げます、「d-mollのII7」???勉強中です)。

    「④ そして再びトニックのd-mollとなり世の安寧を予感させます。」
    → d-mollは間違いではありませんが、3小節目への展開を考えると「世の安寧を予感」より違う表現が良いかなと思っている次第です。

    「⑤ そしてエリヤが登場し、d-mollの音階を歌い上げていきます。」
    → 「d-mollの音階」は間違いです、言葉の使い方が軽率でした(← ご指摘に感謝です)。「d-mollの音階」ではなく「d-mollの短三和音『レファラレ』(d-mollのIの和音)」を歌い上げます。行きつく「レ」つまり「d」に入った3小節目で「d-moll」が鳴るかと思いきや「B-dur」が響きます。

    ⑥ 前回触れられなかった3小節目は変ロ長調B-dur。「響きが上を向く」と先生が仰ったのは「このニ短調(d-moll)から変ロ長調(B-dur)への展開のところ」と記憶しています。3小節目でソリストが「d」の音を歌っています、「『dの音』は『Domine』や『Deus』の「D」でもある」と言われていたのを思い出しました(思い出させてくれた某団員に感謝)。ところで、このB-durの部分はd-mollのVIと言うらしいです、、、だめだ、わからん。
    先生の解説をなぞってみましょう。
    ~~~2小節目の「d」の音はd-mollの根音。3小節目の「d」はB-durの3音です、一般的に純正律では長三和音の3音は平均律から-13.686セント低くなります(半音が100セントです)。しかしここでは2小節目と3小節目の「d」が同じ音高となるので、B-durの純正律を響かせるためには3小節目のB-durの根音であるb♭を逆に+13.686セント高くする必要がある(つまり「d」を下げる代わりに「b♭」を高くする)ということになります。5音の「f」も同じくピッチを上げる必要があります。その結果、和音の響きが上向く。でも合唱の出番ではなかった、残念。~~~

    さてさて、ドイツレクイエムの方は、
    「① まず、1小節目はトニックのF-Durで始まります。ベースとソプラノが主音を、テナーが5音を、アルトが3音を歌います。長音階なので、3音が-13.686セント(-約15分の1音)低く、5音は+1.955セント高くなります。」
    → 和音なので、「長音階」ではなくて「長三和音」、「主音」ではなく「根音」、と言わねばなりません。すいません言葉使いを間違えました。ほかの部分でも同じです。言葉は正確に使わねば、反省~、、″

    総括すると前回の答案は“落第;durchfallen”です。トホホ。 でも楽しい時間でした。きっとまだあるな~😂

    Yuki (某団員に感謝です、Vielen Danke!)