ドイツレクイエム演奏会終了

演奏会終了しました!やっぱり本番の空気は何物にも代えがたいものがあります。オケの音が鳴り、オルガンの響きが地鳴りのように伝わってくると、心が震えます。現場では全体がどんなふうに伝わっているかは正直なところわからなくて、自分を信じて歌うしかないのですが、ホールを震わせている空気の中に自分もいる、そんな一体感のようなものが本当に得難い感覚です。リハまであちこちぐらぐらしていた危ういテンポも、マエストロの求心力がすべてを引き寄せて運んでいきました。
コンミスをはじめ、オケの皆さんが納得いくまで熱いやり取りをしているのを目の当たりにして、合唱もプロじゃないけれど、こう歌いたいという熱のようなものを自在に出せたらいいなぁと思いました。思うように声は出ないし息も続かないけれど、120人のうねりが何かを伝えられる、そんな本番になっていたら嬉しいです。
前回の「エリヤ」の後、”暗譜”を目標に掲げて「ドイツレクイエム」をスタート。コロナによる中断が入ってしまったので、どこまで仕上げられるのか心配した時期もありましたが、実質9ヵ月、少しでも自分のものにして顔を上げて歌えるように努力したことは本当に良かったですね。練習がすごく楽しかった。問診票に抗原検査も加わって、練習を続けるだけでもかなりの負担があったと思いますが、それを乗り越えてきた団員はいろいろなものが鍛えられたのではと思っています。
リーダーやマネージャーのフォローもきめ細かく行き届いていて本当にありがたかったです。問診票と検査キットのチェックがないと練習場に入れないのですが、遅刻してもちゃんと席に就けるように連携が整えられていて、心配りが身に沁みました。コロナ禍での練習は、歌う以外の仕事が毎回たくさんあって大変なのですが、どんどん改良されていくので感心しています。(問診票の整理ケースが50音順のインデックス付きで登場していました)
”真剣だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳ばかり”。これはかつて義母が務めていた生命保険会社の営業所に貼ってあった販促のキャッチコピーですが、なかなかの名言ですよね。どんどん知恵が湧いてくる真剣で楽しいお仕事ぶり、本当にありがたいなぁと思います。
先生方をはじめ、たくさんの方々に支えられての演奏会でした。次回もよろしくお願いします。ありがとういございました。

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