3月5日(日) バッハ マタイ受難曲 20・27b・1番 杉田劇場
杉田劇場は初めての会場。面白い作りだったが、とても歌いやすかった。今日から先生はマスクなしで登場。次回からは問診票もなくなり、少しずつ日常が戻ってくる。マタイの本番は私たちもマスクなしだろうか。
最初は20番。soを長めに丁寧に歌い、sein やein を次のオーボエのソロに合わせて収める、という注意。出だしと末尾に気をつけるだけで、この美しい曲が一層心のこもったものになっていく。27bではベースのメリスマで次のステップに上がるつなぎを意識する、という指摘も興味深かった。中でも今日のテーマはメッサ・ディ・ヴォーチェ。古楽器のヴァイオリンの弓の話と合わせて詳しく解説してくださった。「後ろ側が、息が濃くなる」「息が走り出す」という歌い方の説明がとてもわかりやすい。どれもちょっとした注意で曲の構造やイメージが明確になり、音楽が生き生きと動き出すのが実感できた。
さて、27bが終わり、次はどこをやるのかな、と思っていたら、1番だった。返し縫いどころか大返し!大好きな曲がまた歌えてうれしかった。1番といえばals wie ein Lamm が何度も出てくる。おかげで不謹慎とは思うがラム肉が食べたくなってしまった!ちょうどスーパーで売っていたので迷わず購入。4番の油(本当はナルドとかいう油らしいがオリーブ油で代用)で焼き、最後の晩餐の赤葡萄酒で風味づけをして、マタイにちなんだ料理をおいしく食べた。3DM
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