5月6日(土)バッハ マタイ受難曲 50d 53b 54 58b 58d 60 61b 61d 62 63b 66b 67 68番 磯子公会堂
歌いも歌ったり、全13曲。今日のキーワードはずばり「食いつき」。とりわけ裏拍が重要だ。群集心理の歌はすべて際立ったリズムや先へと急ぐ推進力が重要だろう。皆逆上して興奮しているのだ。 50dの八分休符裏。58bのhilfや裏拍のso steig。58dも裏拍のso。食いつけ。飛び込め。前へ前へ!
そんな中、食いついてはいけなかったのが、63bのWahrlichの後のソプラノのdieser 。ベースよりも若干遅く入るというこの入り方、テ・デウムを思い出した。1番高い声がほんのちょっと遅く入る。ひたすら食いつくリズムにあって、この溜めが何とも美しい。
とうっとりしていたら、またまた食いつきだ。66bも裏拍の八分音符、口々に叫ぶDarum・auf・und stehlen、突然揃うund…。
次回の定期演奏会の曲はハイドンの「四季」になった。マタイとは打って変わってとても明るい曲で楽しみだ。でも今はマタイに食いつき味わい尽くしたい。3DM
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