2月10日(土)ハイドン 四季 28・29番 磯子公会堂
ちょっと続けてお休みしてしまい、久しぶりに歌える、さあ乾杯だ、と思ったらなんと狩り!きゃー、全く歌えない。2番の春の曲と同じ8分の6で同じようなリズムばかりだが、まるで雰囲気が違う。抜くところはなく全部お腹を使ってマルカートでがつがつ歌う、とのことで、もう必死。皆は最初こそモゴモゴしているけれど、2回目、3回目とどんどん上手くなり、先生からもいいね、との言葉。我らが子音王子は完璧にガシガシ歌っている。皆うまいなあ、などとしばらく他人事のように聴いていると、その歌声が猟犬のように迫ってくる。追いかけられている鹿の気持ちだ。精魂尽き果てて倒れてしまう鹿の気持ちだ。練習の始め頃発音をさらおう、と言われたが、本当にちゃんとさらおうと思った。もう鹿にはなりたくない。
女声の練習の時、肉をさばいて内臓をえぐり出す修道女の話をされる。そういう感じに歌うのだ。ハイドンの美しいメロディに酔わずに、野性味あふれる歌にしなければならない。こっちだって出刃包丁で魚の頭をぶった斬るんだから、と訳のわからない対抗心を燃やす。とにかく最初から最後まで大変な曲だ。4本のホルンに負けないように、ガツガツとリズミカルに歌えたら最高だろう。
30番はハ長調、4拍子の酒盛りにふさわしい明るい曲。会場全体が開放的な雰囲気になる。ユニゾンと単純な和音が楽しい。ワインがこぼれるくらい、という先生の乾杯の動作が楽しい。この曲の続きはまた次回!3DM
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