ドラゴンボール

長い休符の間、次への気持ちを膨らませていく。160人の気が集まって出るffの表情を、マエストロはドラゴンボールに例えて実演。空中で気を吸い込んでめらめらと大きく燃え上がるあの元気玉、威力は痛快!!ぜひやってみたいですね~♪でもちょっと使い方を間違えると、ど・どこで出るんですかぁというオーラが飛んで、マエストロをのけぞらせてしまう。正面に立つと、さぞやいろいろなものが飛び交っているのでしょうね・・・躊躇やためらい、強気のせっかち、歌からいきなり読みに入ってしまうくだり、必死の形相から気の抜けた姿勢まで、きっと全部お見通し。そしてそれは全部客席に伝わる。今歌っている曲をどんなふうに伝えたいのか、自分でもっとちゃんとコントロールできるようになりたいですね。

160人のアカペラだって、何もしなければどんどん下がってしまうけれど、同じ音の連続は母音をつなぎ、同じ音の区切りは必ず支え直し、上がっていく音で高さを取り直していく、とポイントを押さえていけばキープできるのだ。そうしようという160人の気、やろうとすればできるのだからやらない手はない。一人ひとりの胸に、輝くドラゴンボールを!

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