5月10日
先週からドイツ・レクイエム第三楽章の練習が始まった。
先週、先に後半のフーガを、分奏でみっちり音とりご指導していただいた(にも拘わらず、まだ音は完全では無い!)のに続き、今日は前半、冒頭からの練習である。
今日は気温が高く、練習しているホールは蒸し暑い…140人もの発熱源が居る(有る)というのに、7月まで?冷房が入らないのだ!…。 するとマエストロ、「ホント、ich da von 蒸す!」と歌詞をもじっての突然のダジャレ!
思わず笑ってしまった。
それはさておき、練習(の我々の出来)の方は、イマイチ。Sopと男声は自主練をして臨んだのだけれども、必ずしもパート全員参加でない悲しさか、音程、リズム等アバウト…、マエストロに「自主練が効きすぎたかな?」と、冗談っぽいがキツーイ一言を頂戴してしまった。
まあ、第三楽章が難しい(ドイツ・レクイエムの前半の山場と思う)ことは判り切ったことなので、そのつもりで、何度も何度も、地道に、繰り返し浚って、体に摺りこむしかない、と思う。
ともかくも練習は第三楽章冒頭から、今週も細かく丁寧にみていただき、フーガへの経過部(ここがまた歌いにくい、なかなかリズムがキチンと刻めない!)の前まで行った。
さて、今日も「目から鱗!」というか、「なるほど~!」思ったお話(ご指導)があった。
一つは(第三楽章を通じて)「基本はインテンポをキープする」こと…往々にして(いろんな演奏CDでも)、フーガへの経過部はかなりテンポを落とし、粘って、フーガに突入しているが、それでは、肝心のフーガを歌うエネルギーが尽きてしまう。そうではなくて、経過部はインテンポからの若干の揺れはあるが、フーガはインテンポに戻る、と考えるべき(つまり全曲通じて基本はインテンポ) というもの。
もう一つは、語尾あるいはフレーズの終わりの処理の 外切り・中切り について、
「外切りは、其処の母音をテヌートする、中切りはテヌートしない、ということ」というもので、今まで、ご指示に従って、機械的に楽譜に「外切り・中切り」を記載していたので、「そういう意味だったのか!」と、まさに「目から鱗」であった。
マエストロのお話(ご指導)には、必ず理由が有る。 今まで、それを意識せずに来てしまった感があるが、これからはそれを意識して練習に臨みたいと思う。
良いドイツ・レクイエムの演奏を目指して。
by Sham
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