「歌いたければ覚える」~次に何をどんなふうに歌うのかがわかっていなければ、それにふさわしい息が吸えない、準備ができない。これは本当に鉄則ですね。上質の音楽を目指す湘南フィルとしては、マエストロに毎回散々いわれるまでもなく、自分たちで実行したいところです。
次のことがわかっているといいことがたくさんありますね。たとえば、決めるべき和音の色がくっきり鮮やかになる効果。詩篇の6番の男声合唱の冒頭の音。前の曲の終わりがニ長調で、一度ト短調の和音がはさまってから変ロ長調に移っていく、この何とも言えない救われるような和音進行が、わかって歌うだけで本当にいい音になりました。ドイツ・レクイエムでも、Ⅰ番終盤の予測を裏切る和音の展開が、意識して高めの音程にはまると本当にはっとさせられます。和音の色を歌い分けられる合唱団なんて素敵ですよね。こんな響きの変化を実感できる練習はマエストロならではのもの。どんどん覚えてたっぷり味わいたいです。
先週あまり歌えていないことが判明した詩篇の女声合唱や男声合唱。リズム読みからの手ほどきが始まり、実は私もあまり時間をかけていない曲だったのでとても恥ずかしかった。リズム読みはまわりの環境が整わなくてもできる有効な練習法です。言葉とリズムがクリアできればあとは音程だけ。2/3ができることになるので、あなどれません。練習する時間があまりなくても効果が期待できます。言い訳しないで勉強しなきゃと反省しました。
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