新曲進行中

オペラ「Nabucco」のヘブライの捕囚の合唱の場面、いきなりがしがし歌い出してしまうのですが、本当は身を絞るような思いで発せられた声で始まるのですね。ついつい急いでしまうリズムもそうですが、声を抑えることもなかなか我慢がむずかしいものです。ppをぐっと押さえておくとffで暗闇から光が差し込む効果が絶大。うまく演じたいです。もうひとつ、ついついやってしまうのが、歌いやすいところで言葉に関係なく区切ってしまうこと。“そこくの・あまい・そよかぜが” というべきところを “そこ・くのあ・まいそ・よかぜが” などと平気で歌っている可能性があります。
知らないというのは恐ろしくも恥ずかしいことで、スタカート、アクセントの歌い方も、いきなり面白いことを始めたように聞こえるらしく、これはちょっと意識して直したいですね。
「The Ground」は、みんなの共同作業で和音の色を変えたり、密度をあげたり、バトンを渡したりというアンサンブルをばっちり決めたい曲です。これだけの人数がわかりあって動き、響きを創れたら感動的!湘フィルに入りたいという茅ヶ崎市民がどっと増えるのではないでしょうか。
「Stabat Mater」も少しずつ進んでいます。これはどうやら演歌の情緒のようで、泣きが入ったり日本人にはわかりやすい。短3度の15.3/100高いピッチの説明も、やきいもやのピーという蒸気の圧力の違いくらい大きい、というお話で、は~そういうものかと妙に納得。きんぎょやや納豆売り、お豆腐屋さんなど、音程の陰っていくメリ音の多い日本情緒。味はあってもあんまりどっぷりつからない方がよさそうですね。
いろんな曲が同時進行でとても楽しめます。ぜひぜひたくさんの方に見学にいらしていただきたい。マエストロのレッスンはおもしろくてためになる!ホントにお勧めです。

コメント