うう~む、目いっぱいがんばって歌ってるつもりなのだけれど、どうにもパワー不足。服部先生曰く、ぱさぱさしていて病院食みたいだって・・・もっとこってりと脂っこい肉料理にしないと、まったく違う味になってしまう。だけど何が違うのかなぁ・・・口先だけでなく、体を鳴らす。一音一音の響きをもっと立体的にする。言わんとするところはわかるのだが、なかなか難しい。そもそも肉食の人々とは骨格が違うもんね。縦にも横にも、頭蓋骨の共鳴腔がいっぱいある人たちが、さらにいっぱいに口を動かして発音している。その様子を想像すると、扁平なつくりの私たちが表情も動かさずに何か言ったって、伝わるわけがない。
ヴェルディーの難しさは、音程やリズムみたいなことよりも、この肉食的パワーとスタミナを持続させることなのかもしれない。彫りの深い響き、圧倒的な音量。力みかえるのではなく、重心を下ろして芯のある響きではっきりしゃべる。Libera meのフーガを復習しながら、足りないものをひしひしと感じてしまった。夏バテしている場合じゃありません。やっぱり冗談じゃなくお肉食べなきゃ。鰻でもいいそうですよ。
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