合唱団の知性

その時どんな声を出すかはその人の美意識。だとしたら、どんな練習をしているかは、その合唱団の知性のようなものではないだろうか。言われたことを理解する、実行する、次も必ずやる、できなくてもやろうとする、吸収する、次へ進む。言われたこと以外にも、何が必要か考える。歌うことはとてもエモーショナルなものだけれど、その練習は知的な刺激に満ちていて、抑制やコントロールが大事なカギを握っている。人数が多いほど、共通理解や統一感を高めるのは難しくなるが、達成できた時の喜びは大きい。

本番まで残りの練習はあとわずか。集中したいい練習をしたいと思う。2曲とも大事な部分は全員で楽譜をはずし、通して歌ってみる段階まで来た。うまくいかなかったところをそれぞれがチェックして、克服して次の練習に臨めば、ぐっと中身が濃くなっているはず。歌えている人は思い込みがないか、美声を張り上げすぎていないか、耳を済ませてみよう。きっと大きな感動が待っている。

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