発音のこと

久しぶりのリリスホールでの練習でした。ここへ来ると、響きがうわ~んとしていて、いつもピアノと指揮と歌が時間差ができてしまいます。聞いて合わせようとすると遅れるので、音速でなく光速であわせるべく指揮を見ましょう。はじめだけでもみんなで顔が上がれば、かなり合いますね。

マエストロ率いるコンビニのみなさんが、イギリスの指揮者サイモン・キャリントン氏の指導を受ける機会があったとのことで、発音についてのお話がありました。Fなどの子音の発音は、イギリス人でさえ楽譜にFを3個も書き込む。日常でFの発音などまるで意識していない日本人ならばFを10個書いても足りないくらい。口の周りの筋肉も、日本語はほとんど使わなくても通じてしまうので、相当動かして使わなくてはならない。陰の子音も聴かせることを意識している。たとえば語尾のmで、閉じていたmのくちびるが離れるときの音。そういう発想ないですよね。だから、そうとう意識改革しないと発音は音楽に浮上してこないし、歌に占める発音の重要性の割合が日本人が思っているより相当高いということなのですね。リズム読みひとつにしても、イントネーションを無視した読み方はあり得ないはずなのに、ずいぶんひどい読み方ばかりしている自分を発見して恥ずかしくなりました。日常にないことを意識するのって難しいですが、逆にそれがうまくいけば、思いがけず音楽がいい方向に展開する可能性も大きいわけで、ちょっとがんばりたいですね。よそとはちょっと違うぞ湘南フィル、みたいになれるかもしれない。

コメント

  1. tahi より:

    赤ちゃんの発する m〜mammam〜mamm〜 みたいなものかしらん??
    世界共通どの国の赤ちゃんも同じような第一声なのに、いつしかウマウマとかマンマとか完璧日本語カタカナ発声になってしまうのね…。でも下地はあるのだから練習次第よねん☆