合唱の一体感を味わおう

通常の練習は最後になりました。後は2回のオケ合わせを残すのみ。練習の集大成が本番で花開くかどうか。自分からこうしようと思って歌うことはもちろん、言われればできることも本当に増えたと思います。合唱なので、そういうひとりひとりの練習の成果が、全体の一体感になって活かされるといいですね。歌える人、声の大きい人が乱している、というのはちょっとどっきりでしたが、合わせようと意識するだけで全然違ってくるので、本番でみんながそういう気持ちになれるといいなあと思います。一番こわいのはやっぱりシューベルトの cum sancto のフーガ。まわりとはほぼ合っているという感覚はあるのですが、他のパートとかみ合っているかどうかは、かなり怖くて、ばらけないまでも幸せな感じになかなかならないところです。
前回ご質問があったので、ちょっと気にしていたのですが、Kyrie の出だしのブレスについては、表情に合った息の吸い方、ここでは柔らかい立ち上げののために深くゆっくり吸うということでいいのだと思います。楽譜に振り子の絵が描いてあって、その先の表情に見合う息が必要とのことでした。斎藤先生も、深いブレスをすると立体的な母音ができ、油絵具のようにこっくりとろみのある声が使えるとおっしゃっていました。1曲目のブラームスに声の質感から、和音やアンサンブルの感覚、リズムやテンポの乗り方などなど、合唱団の力量がわかる要素がたくさん詰まっているので、140人のこってりのロマン派を色濃く豊かに仕上げたいですね。アルトの第一声、緊張しますが、この出だしを歌えて本当に幸せです。ブラームスっていい人!っていつも思います。
練習が終わって外に出てみると深い霧でした。幻想的な風景にうっとりでしたが、車の方は怖かったでしょうね。自転車で10分も走ったらコートも手袋もしっぽり濡れていました。喉やお肌にはいい感じですが、本番まで風邪などひかないように気をつけましょうね。

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