体力つけよう、体温上げよう

ドイツレクイエム2番の復習。のっけから子音の扱いの細かい指示が続きます。「ん」ではなく、“n” にすること、語尾のtをきちんと入れるリズム感、長母音の長さを反映するなどなど、こういうことに注意を払う神経を使えるかどうかが、演奏のグレードをぐんと変えるのだなと思います。ノンブレス、インテンポの書き込みもあちこちに。途切れない、間延びしないフレーズの流れも音楽の骨格ですから大事ですね。歯切れよく歌っているつもりなのにだんだん重く遅くなってしまうのは、他のパートを聞いているとよくわかったりするのですが、わが身も同じこと。そんな4パートがかみ合うための研ぎ澄まされたテンポには、腹筋その他、とても体力が必要ですね。高音を要求されるソプラノには、再三例の「わさび!!」の声がかかり、マエストロのかじりつくようなパフォーマンスに引きずり込まれます。
続くメンデルスゾーンも、美しいメロディーと緩急必要な曲想、わさび表示も満載で、後半おなかがすいてのどがカラカラになり、結構へたばりました。体力つけないと、本番通して歌えないですね。年末年始でおいしいものを食べ、筋トレもして歌う筋肉をつけましょう。もう1,2度体温を上げて、歌うときは顔も変えて、なにかこうめらめらするような熱い気持ちで挑みたいと思いました。マエストロひとりの情熱の方が、150人のおっとりした歌い手よりも熱く感じた練習でした。

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