ミサソレもスタート

「カルミナ」と並行して練習を進めるという「ミサ・ソレムニス」も初日を迎えました。5年前の「カルミナ」のときのカップリングはローリゼンの「ルックス・エテルナ」で、この両対極にある組み合わせが斬新というか新鮮というか、切り替えが大変だけど楽しみが多くて充実していた思い出があります。今回の「ミサ・ソレ」は10年前に一度演奏しています。とても重厚でスケールが大きく、アルトにしては結構高い音や難しいことを、これでもかというほど歌わされ、鍛えられたなぁという記憶がよみがえってきました。歌い切る気力体力は、「ドイツ・レクイエム」以上に必要かもしれません。敢えて難しい曲をというマエストロの意図、矢でも鉄砲でもという団長の意志を、私たちも意欲を持って迎え入れたいと思います。冒頭の緊張感のある美しいキリエに、ベートーヴェンの精神性のようなものを感じますね。二重人格で臨む練習、練習で鍛えられる体力、歌うための集中力、壁に立ち向かいながら培われる信頼感、いろいろなことがとても楽しみでわくわくしてきます。新しいメンバーも次々に加わってきていて嬉しいですね。新緑の候、すでに初夏のような暑さで、練習場の空気も熱気ムンムンでした。発散型のカルミナと敬虔なミサ曲がどんな相乗効果を生むのか、私たちも若葉のように新鮮な気持ちで取り組んでいきたいですね。

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