人の声の魅力

マエストロの練習はいつも合理的で無駄がない。今日もなるほどと感心させられたのは例のCredoのアレグロの難所。8分音符の速い動きがなかなかテンポに乗れなくて、動き自体も一筋縄ではいかないところです。ここはまず、各パートのテーマの骨組みをしっかりさせる。8分音符の動きはゆっくりやってできるようにしてから速くしていく。楽器がすべてのパートをなぞっているので、要領よく音程は正しく流していく。8分音符でエネルギーを使ってしまってテーマがぐらついては本末転倒。合唱は遅れてじゃまをしないこと。いちいちごもっとも!の連続でした。速いところも頭の中では動きができているのですが、どうも筋肉が思うように言うことを聞いてくれないのがもどかしい。あせらずじっくり練習ですね。
今日は練習の前にラ・プティットバンドのマタイを聞いてきました。8人のソリストで合唱も歌ってしまうというもの。確かにすばらしいテクニックでしたが、全く解釈のちがうマタイでした。古楽器の響きとソリストのみで運ばれていく音楽はどこか素朴で、同じ字幕のはずなのにイエス様の昔ばなしを聞かされているように思えました。愚かな群衆はやはり合唱で演じてこそ、という気がするし、美しいアリアも胸に迫ってくるものが少なくて残念でした。高い技術を持った人のために書かれたのではなく、壁にぶつかりながら高い山を目指してたどり着いたときに感動を共有できる音楽なのではないかという気がします・・・束になった人の声の持つ迫力や魅力が合唱ですよね。合唱に磨きをかけよう!!

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