5月28日(土)ラインベルガー スターバトマーテル全曲 ブラームス ドイツレクイェム全曲 保土ヶ谷公会堂
蒸し暑い中駅に着いたら電車が安全点検とかで止まっている。運転再開の時間は不明などというので、さてどうやって会場まで行こうか、と思っていたら、幸いしばらくして動き出した。本番はこういうことも考慮しなければ。でも私は湘フィル初舞台が大雪のシューベルト!何があっても驚きません!
今日は皆の気合いがすごかった。周りの声も、離れた他のパートの声もびんびん聞こえてくる。ppの時はppでちゃんと響いてくる。ffはffで会場中鳴り渡る。先生が指揮棒なしで小さく振ってもちゃんと反応する。指揮に合わせるだけでなく、1人1人がもうすぐ終わってしまう定演の曲を主体的に精一杯歌っていて、その気持ちが1つにまとまっている感じがした。
アウフタクトと着地は丁寧に。10対8の収め方。今日も音楽の方向性を重視した、知的で上品な曲作りだった。
今日の課題は、弱く歌う時音程が下がること。音程に始まり音程に終わる。音程が狂っているとどんなにすばらしい声でも聴く気がしない。全ての土台となる要素だと思う。オケ合わせと本番は絶対に修正しよう。いや、修正しなければいけない。耳を澄ませて。あらゆる音を手がかりにして。
通常練習はこれで終わり。でも私たちは、この先、オケ合わせ、ゲネプロ、本番と何段階も音楽が変容し、進化していくことを経験上知っている。これまでの総仕上げなんて甘いものじゃなく、全く違う新たな音楽が生まれることを知っている。初舞台の方、楽しみにしていてください。果たしてミューズの神は、いつ舞い降りてどんな世界をもたらすのだろうか。3DM
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