近づく努力

4月8日(土)マタイ受難曲 50d 53b 58b 58d 神奈川公会堂
まずは先週の復習、50d、53b。どのパートも難しいことをやっています。特に男声は頑張っています。これをきっちりアンサンブルするのはもっと難しい。休みなく行ったり来たりのフレーズは、息切れしたり疲れてきたり。途中でずれているのに、なんで最後は合うのだろう?そこだけは耳を使えているということなのかしら‥。句読点を揃えたり、調性を意識したりすると音程も整ってくるので、次もこのままキープしたい。日本語にない発音にも四苦八苦ですね。あごを下ろすUとか、二日酔いの翌朝のウムラウト。ネイティブじゃないので頑張っても限界はあるのだけれど、やっぱり本物に近づく努力をするのがとっても大切とのこと。語尾の子音や長母音、短母音というのも曲者。やってるつもりでも全然聞こえない💦でもこれはその言語の持つリズム感に直結しているので、それらしく聞こえるためには大事な要素ですね。やりがいあります。
そしていよいよ58bと58dに突入しました。早口で舌噛んで大変!と前評判の高かった曲です。これまたひとパートで歌っていると遅れないのに、合わせると遅れていってしまってぐらぐら。なのに最後は合うという不思議。終わりよければというけれど、これじゃいくら何でも…来週もがんばりましょう🎵


「マタイ」を演奏するにはぜひ生の演奏を聴きましょうと団長からのお勧め。私は湘フィルが初めて「マタイ」を演奏した1996年に、トーマス教会合唱団の来日公演を聴きました。号泣して、演奏が終わっても椅子から立ち上がれなくなってしまいました。演奏の凄さもさることながら、この曲の世界の壮大さや奥底の深さ、何か得体のしれない恐ろしいものをみてしまった感覚でした。宗教曲初心者だったので夢中で勉強していたころだったのですが、私に歌えるのだろうかと打ちのめされたことがよみがえってきます。あれから30年近く、相変わらず「マタイ」は私の前にそびえたっています。年を重ねたなりの何かを感じて歌えたらいいなと願っています。

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