4月22日(土)バッハ マタイ受難曲 63b・66b・67番 保土ヶ谷公会堂
最初は63b。「本当にこの人は神の子だったのだ」という歌詞に合わせるように舞台のライトが点灯し、ピアニストの先生が輝く。「暖かいクレシェンド」という先生の表現のとおり、この曲には暖かさが感じられる。58dではGottes Sohnで音が下降するが、この曲では上昇していくのが良い。
66bはマルカートとスラーの対比、リズムのやり取りや揃う所の精密さ、パートを超えた音のつながりの意識などの注意があった。そして「いろんなことを発見してください」と言われた。確かに19小節で8パート急にリズムが揃ったり、24小節のDarumでは階段みたいに4パート順番に3度ずつ2オクターブ以上降りたりして面白い。2パートずつの練習では、十六分音符の音が粒立って聴こえるようになるとパート間のやり取りが鮮明になるのがよくわかった。「素敵な和音」で止める練習もよかった。こんな美しい和音が一瞬で変化し通り過ぎてしまうのだ。なんと贅沢な一瞬だろうか。
そして最後は67番。もう何も言うことはありません。歌えて幸せだった。おやすみなさい。3DM
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