春よ来い

3月23日(土)ハイドン 四季 2・30番 磯子公会堂

 春分の日が過ぎたとは思えない今日の寒さにふさわしく、春を待ち望む2番から。出だしのkommがまず大変だ。mは口を閉じてまた離し、離す時の音ははっきりさせるが発音は曖昧に……。はあ?……。そしてkは明るくkomm全体は上に上がるような感じで……。春が来るのはこんなに大変なんですか、と言いたい気持ちを抑えて、kは明るくmは口を閉じて離しその音ははっきり発音は曖昧にkomm全体を上に上がっていくように歌う。 
 別々のパートの音が一緒になった時はちゃんと一緒の音になる。そして同じパートが1、2に割れた時は音量アップ。そういう合わさったり分かれたりする時の歌い方を意識させられた。別行動のベースが伴奏と一緒に山型の音型で歌ったり、出だしの主題を一小節ずらして歌ったりするのもとても魅力的だ。
 30番は、Lからのやり取りで一拍早く入るのは酔いが回った証拠、というのが面白かった。確かに呂律が回らなくなるとこういう喋り方をする気がする。本当に音楽とはいろんな表現ができるものだ。でもそのウッと詰まった感じに一拍早く入るのがちょっと怖くて勇気がいる。このあたりは全体的にパートの掛け合いがとても難しい。弱気にならないように、と言われ、皆頑張って強気で歌い、パートの入りの事故がたくさん起こった。酔いを覚まして復習しよう。3DM

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