初のワークショップ

4月6日(土)ワークショップ「ハイドン《四季》その時代とオラトリオ」ハイドン「四季」2・30・41番 神奈川公会堂

 70名の参加者の皆様をお迎えしてのワークショップ。前半はグレゴリオ聖歌からバロックまでの音楽をたどった。まず、3度の和音が使われたり避けられたりした、という話。その中でオクターブ、5度、4度は調性感がない空虚な響き、という話が面白かった。オクターブはともかく、4度、5度の和音を想像すると、確かに長調か短調かわからないし、ガランドウみたいな空虚感がある。それを安定させ、調性を与えるのが3度だという。そうか。だから和声の3度の所を歌うパートの音程にこだわるのか、と今更思う。
 もう一つは言葉がはっきりわかるかどうか、という話。ポリフォニーのミサ曲の言葉がはっきりわからないと司祭から批判されたパレストリーナが、はっきり聞こえるように「教王マルチェルスのミサ曲」を作った、なんて本当に面白い。じゃあはっきり聞こえるように歌詞の子音の練習を徹底しよう、とは思わなかったのだろうか。
 後半はハイドンの話になり、世俗のオペラ、宗教的なオラトリオという対比があるが、「四季」は宗教的な要素はアーメンくらい、というのも何となく面白かった。合唱は課題満載!でも来年には素晴らしい合唱になるはず。皆様、是非ご一緒に合唱が仕上がっていく苦難?と歓喜の過程を楽しみましょう。3DM

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