オペラのように

ホセ・カレラスの’泣き’を入れる、マリア・カラスのブレスを吸う~ヴェルディのテデウムにはこんな注文がマエストロから出される。カンタービレなパートソロが物語を紡いでいく様子はオペラの重唱のよう・・・だというのだが、メロディーの役割に慣れていないアルトは、パートを裸にされるとつい腰がひけてしまう。いつも地味でも、ふと顔を出した時に豊かな魅力あふれる存在でいたいですね~例えばメロディーの下で3小節も同じ音を歌わされるとき、これをただつまらなそうに歌うか、朗々と気持ちよく歌い継いでいくかで、全体の厚みが全然違ってくる。息をたっぷり入れたときの倍音の広がり!これは低声部にしかできない大切な役割。むむむむ、ぜひぜひ身につけたい技です。

練習前のヴォイトレはただのウォーミングアップじゃなく、こうやって歌うときに必要なことがたくさん盛り込まれている。やればできる引き出しは実は結構あるはずなのだ。ここぞというときにちゃんとその気になって、いろんなことを思い出さなきゃ。勝手に体がやってくれるくらい身についていればいいのだけれど・・。暑苦しいくらい顔の筋肉を使って言う、なんてほんとオペラかも。その気になれば半分はできるよ、きっと。やってみよう~♪

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