ドイツレクイエム2番。たとえ弱音で低音域で重い棺の行進のような曲でも、音程を支える力やフレーズを進める推進力が必要。くら~い気分でずるずる歌っていると、音程は低いしテンポは遅れるし、だらしのない音楽になってしまうような気がします。服部先生からは「肉を食え~!」マエストロとの練習で作ってきたことがいくつも曲中にちりばめられているので、それを実現するには相当のエネルギーが必要ですね。柔らかい音の引き出し、ゆれや長い音符での加速、響きを支える力、インテンポを保つ集中力、語尾に対する注意力などなど、そうしようとする意識があるかないかでずいぶん結果がちがうはず。次回、なかなかやるではないかというレベルにいっていたいです。
The Ground を込み合う電車の中で聞いていたとき、寝たふりしている若者の後ろからインド人の少女がお年寄りに声をかけて席を譲った。それがちょうど2回目の転調のときで、まるで映画の美しいシーンを盛り上げるBGMのようで泣いてしまったという服部先生のエピソード。あぁ、わかるなぁ~ 私の脳裏にもくっきりそのシーンが刷り込まれました。温かさの伝わる、いい曲ですね。
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