前衛?!

先週に引き続き Quoniam のフーガ。前半は白井先生で同じところの復習。今回はパート前に出向いて出張授業です。音がぶれるのは力んで息が強すぎ、フライングするのは拍子の感じ方、などなど具体的に体の使い方に分析が入って繰り返し練習。ここでできたことが少しずつでも蓄積されていけば出口が見えてくる感じです。むずかしい増音程も、次の音を引き出す関係ととらえると、だんだん体の感覚が慣れてくるという発見も希望の道筋ですね。
後半はマエストロ登場で、みんなとりあえず自分のトコロをしっかり歌おうとがんばります。テーマも対旋律もごちゃごちゃになるので、かぶっちゃいけないパートはつつましく控えめに。ちょっとだけ色分けするというのはわかりやすくていいですね。パートを取り出しての練習は、どこをとってもむずかしく、ベートーヴェンは前衛だった説にみんな大いに納得でした。その当時前衛だったのなら現代はもう少し理解がが進んでもよさそうだけどなぁ。でも、繰り返しているうちに、一緒に動いているパートがいることに気づいたり、他が聞こえる心地よい音量がわかってきたり、難しいだけにヒントがつかめてくる楽しみもたくさんあるのですね。まだまだ長い道のり、まだまだたくさん楽しめます。
高田三郎先生の奥様が、90歳になってから高田三郎の音楽に目覚めて合唱にのめり込み、95才の今もしゃきしゃきと合唱団の真ん中で指揮者に突っ込みを入れながら歌っている、とのこと。みなさんまだまだですよと励まされました。歌っていると確かに脳も体も衰えないかもしれないけれど、95歳!ちょっと気が遠くなりそうでした~。

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