バッハ溌剌

6月17日(土)磯子公会堂 マタイ受難曲 29 30 32
毎回ぐだぐだしてしまう29番。ずれないための手立てはいくつかあって、幅の広い跳躍やスラーのニュアンス部分をコンパクトにすること、句読点で遅れないこと、裏打ちの推進力を保つこと、などなど。ピアノの刻むリズムがどうしても惑わされるようにできているので、自分が速いのか遅いのか、ちょっとわからなっくなったりもします。ホントに難曲ですが、とっても好きな曲でもあります。マエストロのフィンガースナップで裏打ちしながら練習した時の、あの軽快なテンポ感がジャズっぽくてカッコよかったので、29番が始まるといつもワクワク。いつもぐだぐだになってしまうのだけれど、回を重ねるごとにぐだぐだの程度も少しずつ縮まっているような気がしています。65小節あたりでベースのぐいっとドライブする感じが聞こえたときは気持ちよかった。躍動感のあるいきのいい曲のはずなので、楽譜を追わずにワクワクしながら前を向いて歌えるようになりたいですね。
続く30番もなかなか合わせづらい。2拍子系やヘミオラの部分をできるだけ軽やかに。フレーズの切り替えしで息を吸わずに通過するとちょっといい感じになった。が、ぐだぐだと立ち向かうマエストロの労力は大変なもので、これは時間切れで次回持越し。32番コラールを力強く歌って締めくくりました。次はもう少し進歩していたい。
家に帰ってジャック・ルーシェのプレイバッハシリーズを聴きました。やっぱりかっこいいなぁ。

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